女性向け住宅ローンの特徴と選び方

女性向け住宅ローンの特徴と選び方

一戸建てやマンションを購入しようとすれば、ほとんどの人が住宅ローンを利用します。現金で購入するケースもありますが、それはごく一部の方々です。

ただ、意外なことですが男性がローンを組む場合と、女性がローンを組む場合では、内容が少し違うことや有利なケースがあります。今回は女性向け住宅ローンの特徴と選び方について詳しく解説します。

女性向け住宅ローンの特徴と選び方

女性向けの住宅ローンですから、契約できるのはもちろん女性のみです。

働き方改革や男女共同参画などが叫ばれていますが、そうは言っても日本はまだまだ女性が働きやすい環境にあるとは思えません。ですが、勤務形態や生活スタイルに合わせた選択ができる女性向けのローン商品もあります。

様々な種類があるのですが、正社員ではなく契約社員であっても組める住宅ローンや、女性特有の病気である乳がんになった際に住宅ローンの残債が免除されるような商品もあります。

ここでは、りそな銀行の住宅ローン商品である“凛next”など複数の商品を例に話をすすめます。それぞれ特徴とメリットを見てみましょう。

女性向け住宅ローン商品を展開する「①りそな銀行」、「②三井住友信託銀行」、「③新生銀行」の商品を簡単に解説します。

それぞれ特徴は異なりますが、いずれも女性が抱える悩みや特徴を丁寧に支えてくれるローン商品です。

りそな銀行

全国に支店網があるりそな銀行ですから、住宅ローンについて窓口へ出向いて相談をすることも考えると、使い勝手がいいかと思います。りそな銀行が提供している住宅ローンは【凛next】といいます。この住宅ローンの大きな特徴を4つ紹介します。

店頭金利より安く借りられる

2017年11月現在、世界的な低金利状況ですので、住宅ローンも史上空前の低金利になっています。しかし、この商品はこの低金利からさらに年間でマイナス1.85%を引くという画期的なもの。

つまり、変動で年2.475%の金利であれば年0.625%まで下がることになります。2,000万円を借りた場合、年間でなんと37万円(初年度)もの負担軽減となります。その後は元本が減りますのでこの金額も下がっていきますが、トータルの軽減金額はかなり大きな数字になります。

一括繰り上げ返済の手数料が無料

返済を開始して余裕ができたら、一括返済も検討すべきです。もし返済開始10年後、あなたの手元に住宅ローンの残債を一括返済できるお金ができたとします。しかし、せっかく思い切って一括返済するときに、手数料を取られるのは釈然としません。しかし「凛next」なら文字通り手数料は無料。これも注目でしょう。

ローン返済支援保険

大きな病は、足音もせずに急にやってくることがあります。ローン返済を始めて数年、大きな病気はしないとはいいきれません。仕事も休職し収入がなくなったら…と、考えたくはないですが、そのリスクは十分に考えておく必要があります。

そんな万が一に際に、最長3年にはなりますが、同額の返済ローン金額を保証してもらえる制度もあります。

3大疾病保障特約

3大疾病というキーワードを目にしたこともあると思います。女性は、男性に比べてがんにかかるリスクが高いと言われています。特に、乳がんは30歳を超えると急速に増えると言われており、日本人女性の16人に1人が乳がんに掛かるというデータが出ています。

所定の条件に合致することが必要ですが、こんな時には住宅ローンの残債がすべて保険で支払われるので安心です。病気の際に住宅ローンが軽減されたり、免除されたりする商品は多くの金融機関が出していますので、インターネットなどを通じて情報を集めてみましょう。

参考:りそな銀行

三井住友信託銀行

「信託銀行」と聞くと、普段の生活からは少し縁遠い気もしますが、実は一般の住宅ローンを取り扱うばかりではなく、女性向けの住宅ローン商品もラインナップとして存在します。

商品名は【エグゼリーナ】というのですが、これには2つの特徴があります。三井信託銀行は“出産”ということを重要視している住宅ローンをアピールしています。他行と比べてこのあたりは充実していると言えるでしょう。

毎月の医療保障が最大3万円

事故や病気で入院した場合、毎月最高で3万円の保険金が出る制度です。条件は当初の借入額が1000万円以上であることと、住宅ローンの借り入れ期間が10年以上であることとなります。

入院給付金との位置づけですが、最大の注目ポイントは「1日あたり1,000円」を保証してくれることです。1000円と聞くと少ないですが、月に直せば3万円になるので馬鹿にならない金額です。

出産後1年間は金利を0.1%優遇

これから出産を控えている方や、まだ若くて近いうち結婚をする予定でいる場合は注目です。出産という女性特有の現象ですが、今の日本ではこの出産が働くことを阻害するケースも多くみられます。

さらには、出産をすることにより予定外の出費も増えることでしょうし、出産の前後では体調が思わしくないことも多くなります。産後しばらくしたら働きに行こうと考えていたのに、どうにもこうにも体調が思わしくなくて産休が長くなるかもしれません。わずかな金額ですが嬉しいサービスと言えますね。

参考:三井住友信託銀行

新生銀行

最後は新生銀行の金融商品である、パワースマート住宅ローン安心パックWです。この商品も優遇金利とかもろもろがあるのですが、やはり注目すべきは女性に焦点を絞った工夫がみられることでしょう。

女性が住宅ローンを組んで返済を続けていくうえで、大きな問題点となるのが「子育てとの両立」です。夫と共働きであれ、いわゆるシングルマザーとして働いている場合であれ、小さな子供の面倒をどうするのかが悩みの種になるはずです。

この商品は、新生銀行所定の事業者が提供する「病児保育サービス(チャイルドケアサポート)」や、家事代行サービスが付帯されています。

契約金額に応じて50枚のクーポンが付与されるのですが、この商品は都市部で強い支持を受け、2014年11月時点では首都圏において全体の契約者のうち30%が該当して利用しています。

家事代行サービスは時代の要請もあり、着実に市民権を得つつありますが、民間の業者に頼むと思いのほか高かったりします。働く女性にとって家事を代行してくれるのは本当に助かります。ローン返済より10年以内という条件は付きますが、この付帯特典は大きなメリットでしょう。

参考:新生銀行

まとめ

冒頭でもお話ししたように、住宅ローンの存在は知っていても、「女性向けの住宅ローン」があることを知らない人が多いです。金融機関の告知不足もあると思いますが、住宅会社からのアピールをもっとすべきだとも感じます。

でも、この記事で「女性向けの住宅ローンがある」ということを認識していただけたと思うので、あなたが女性であり、ご自身名義で住宅ローンを組むのであれば、是非活用してみましょう。

ここでは例として3つの金融機関の商品をご紹介しましたが、会社の振込口座として使っている銀行や、クレジットカードの引き落とし口座に使用している銀行なども調べてみましょう。あなたにぴったりの女性向け住宅ローンが見つかるかもしれません。

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