住宅ローンの審査が甘くてゆるい金融機関はある?

住宅ローンの審査が甘くてゆるい金融機関はある?

住宅ローンを申し込んだけど中々審査に通らないということはないでしょうか?審査に落ちた場合は何が原因で落ちたかということは金融機関は基本的には開示しないものです。総合的判断で審査に通らなかったという言い方をすると思います。

住宅ローンの審査基準はどこの金融機関も全く同じというわけではありません。ですのでこの金融機関で審査に落ちたからあの金融機関でもダメだということにはなりません。

そこで、ここでは住宅ローンの審査についてや、審査が甘くてゆるい金融機関はあるのかについて解説していきます。

【目次】住宅ローンの審査が甘くてゆるい金融機関はある?
  1. 金融機関によって異なる審査基準
    1. 審査に落ちる人の割合
    2. 審査基準と金利との関係性
    3. 不動産業者の提携ローンは審査が通りやすい?
    4. 審査を申し込む順番はどうすればいい?

金融機関によって異なる審査基準

金融機関によって審査基準が大きく異なるのかといえば実はこのあたりに関してはそこまで大きく変わらないと思います。勤続年数は3年以上かどうか、勤務先がつぶれそうな会社ではないか、年収は安定しているか、今回借入する住宅ローン以外のすべての借入に対する返済比率はどうかなど。

このあたりはどこの金融機関も基準はほぼ同じと言っていいと思います。それではどこで審査に差が出るか?というところが気になりますよね。それは各金融機関によって異なる住宅ローンに対する方針によって変わってきます。

どういうことかと言いますと、例えば地方銀行や信用金庫といった金融機関は積極的に顧客を増やしたいと考えています。住宅ローンを借りてくれることによってそのお客さんから新しく入出金のパイプができます。

例えば住宅ローンの返済がその金融機関から毎月引き落としになりますので、今まで別の金融機関で振り込みをしていた給料を、住宅ローンを借りた金融機関に振込先を変えれば管理が楽ですよね。このように住宅ローンを借りた金融機関がそのお客さんにとってメインの金融機関になっていきます。

ですので地方銀行や信用金庫などの規模が大きくない金融機関は、審査基準が微妙であったり、少し厳しい方に対しても審査を通してくれる可能性が高くなります。

一方でメガバンクになるとすでに規模が非常に大きくなっております。現在のメガバンクでは住宅ローンの審査は通りにくくなっていると思います。なぜなら審査基準が微妙な方や少し厳しい方に住宅ローンを貸すことによって返済してもらえないリスクが高まるからです。

わざわざそこまでしで住宅ローンを取らなくていいというのがメガバンクの本音のところです。またもう一つの理由として、今は金利が非常に低金利な時代です。住宅ローンの金利も今は歴史的に低い水準で金融機関にとっても住宅ローンはほぼ旨味がないのです。

メガバンクからすれば、そこまで利益にならない住宅ローンをリスクをとってまで審査を通す必要が無いと考えています。ですのでメガバンクは先ほどの地方銀行や信用金庫に比べると審査は厳しく見られると思います。

一方で違った形で審査がゆるい住宅ローンがあります。それはフラット35です。フラット35とは民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する金利が長期固定型の住宅ローンのことですが、名前は聞いたことあるのではないでしょうか?

民間の金融機関が借入する方の顧客属性、要は年収がどうかなどちゃんと返済してくれるかを重視することに対し、フラット35は顧客属性も見ますが、対象物件が法的な要素を満たしているかなど、物件の内容を重視します。

ですので民間の金融機関で審査が通らなかったとしても、フラット35であれば問題なく審査に通るということは大いにありえますので、フラット35を使うという方法も覚えておいてください。

審査に落ちる人の割合

 

住宅ローンは要因は色々ありますが審査に通らない方も少なくはないです。具体的な数字はわかりませんが私が金融機関で住宅ローンを担当していた時はおよそ4割近い方が審査に落ちていたように思います。

審査に落ちる原因で1番大きかったのが年収です。借入額に対して年収が少なく、返済負担率が大きくなりすぎて審査に落ちたということが1番多かったです。また顧客属性に問題なくても、住宅ローンを借りるのに必須である団体信用生命保険の審査に落ちて住宅ローンを借りれなかったという方もいます。

そのような方は、フラット35であれば団体信用生命保険の加入が任意なのでそちらに申し込むと良いと思います。

審査基準と金利との関係性

金利は金融機関によって異なってきます。ではその金利と審査基準は関係あるのかというところですが、審査基準に少なからず関係はあります。金利を低くすればそれだけ金融機関の利益は少なくなります。もし住宅ローンを返済できなくなったという方がいればそのリスクは金融機関が負います。

ですので、金利が低い代わりに返済できないリスクが高い顧客は審査に通さないように厳しく見ることになります。逆に返済懸念リスクを負う代わりに金利を高く設定して利益を取っていくという方針の金融機関であれば、その分住宅ローンの審査は甘くなります。

不動産業者の提携ローンは審査が通りやすい?

よく不動産会社が提携しているのでということで金融機関を紹介されることがあります。紹介してくれたから審査はゆるいのかと思いますよね。審査基準に関しては紹介されているものだからということで基準が変わるということはありません。

ただ、提携している不動産会社ということなので金融機関も付き合いがあります。ですので、審査が微妙なラインであれば通常審査に通さないところを、色々考慮して審査に通すことはあります。そのため不動産会社が提携する金融機関の住宅ローンは通りやすいと言えます。

審査を申し込む順番はどうすればいい?

ではどの金融機関から審査を申し込んでいけばいいかというところですが、まずは不動産会社が提携している金融機関があれば、金利などに問題なければその金融機関で申し込んでみるのがいいと思います。

提携など特になければ金利が安いけど審査が厳しくなるネット銀行でまず申し込んでみるのがいいと思います。そこで審査に通れば低金利のメリットを受けれます。住宅ローンの審査の申し込み回数は特に何回までというのはありません。

ですので、審査が少し厳しくなり金利を低く提供している金融機関から住宅ローンの審査を進めていくのが良いと思います。

住宅ローンではまず審査に通らなければ住宅の購入はできませんので、フラット35も含めてどこが審査が通りやすいかを把握しておきましょう。そのうえでできるだけ金利の低い金融機関で借入できるように考えていけばいいと思います。