楽天銀行の住宅ローンの金利や審査の評判と口コミ

※この記事の内容は平成27年11月現在の情報です。

住宅ローンを検討しているなら、銀行ごとの特徴を把握しておきましょう。自分にとってお得な住宅ローン選びの決め手になります。そこで、今回ご紹介するのは、楽天銀行の住宅ローンです。

楽天銀行の住宅ローンは、申し込むプランによって様々な違いがあります。なかでも、長期固定金利のフラット35は、他の銀行のものと比べてお得感が強いプランです。

審査基準に関する詳細や楽天銀行の住宅ローンを利用した人の口コミも調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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楽天銀行について

楽天銀行は、楽天市場でおなじみの楽天グループの一員です。前身は2001年に設立されたイーバンク銀行で、日本で2番目に古いネット銀行です。その後、2009年からは楽天傘下となり、2010年に楽天銀行へと商号を改めました。

楽天銀行は楽天グループらしく、ポイントシステムと連動したサービスを行っています。例えば、楽天銀行の使用状況に応じて会員ステージが決定され、ポイントが貯まる倍率が変わります。この他にも、振り込み手数料をポイントで支払えるなど、独自のサービスを展開していることが特徴です。

また、楽天銀行を返済口座に指定することで、住宅ローンの金利が低くなるサービスも行っています。住宅ローンの申し込み時に楽天銀行の口座を開設できますので、実際の融資前に済ませておくと良いでしょう。

楽天銀行はネット銀行として長い歴史を持っており、住宅ローンに関しても2012年から取り扱いを開始しています。独自のサービスを中心に様々なメリットが得られますので、候補のひとつとして検討してみましょう。

住宅ローンの特徴

楽天銀行の住宅ローンは、変動金利タイプよりも長期固定金利タイプの方がメジャーです。そのため、楽天銀行の住宅ローンを検討しているのであれば、長期固定金利タイプから検討してみましょう。

そこで、楽天銀行の住宅ローンの特徴やチェックポイントをまとめてみました。

  • ローコストな融資事務手数料
  • 金利タイプは3種類が基本
  • フラット35は独自性あふれるサービスあり!
  • フラット35Sならさらにお得な金利に!
  • フリーダイヤルやスカイプで気軽に相談できる
  • 楽天スーパーポイントと連動したサービスが充実!

ローコストな融資事務手数料

楽天銀行の住宅ローンは、融資時に支払う事務手数料が抑えられています。金利タイプごとに融資事務手数料が異なってくるため、あらかじめ把握しておきましょう。

まず、変動金利タイプや固定金利タイプでは、借り入れ額にかかわらず一律324,000円(税込)の融資事務手数料がかかります。

次に、長期固定金利タイプは、借り入れ額の1.08%(税込)が融資事務手数料として必要です。ただし、楽天銀行以外を返済口座に指定した場合は、借り入れ額の1.404%(税込)になってしまいます。そのため、よほどの事情が無い限りは、楽天銀行を返済口座に指定した方が良いでしょう。

金利タイプは3種類が基本

楽天銀行の住宅ローンは「変動金利タイプ」、「固定金利タイプ」、「長期固定金利タイプ」の3種類が基本です。それぞれの特徴を踏まえつつ、自分のニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。

変動金利タイプ

楽天銀行の変動金利タイプは、金利が0.517%に設定されており業界でもトップクラスの水準です。今後の景気動向によって金利の変動が見込まれますが、現在の低金利基調が続くようなら返済額の圧縮に繋がるでしょう。

また、楽天銀行の変動金利タイプには、8疾病保障がセットになった団体信用生命保険が付帯しています。基本となる死亡・高度障害保障だけではなく、ガンや脳卒中などの8疾病で1年以上就業不能状態が続くと、保険金により住宅ローンが完済となります。

このように、金利面以外にもメリットが設けられていますので、住宅ローンを検討しているなら視野に入れておくと良いでしょう。

固定金利タイプ

固定金利タイプは、変動金利タイプに固定特約を組み合わせたものです。つまり、変動金利に2~10年の固定期間を設けることで、金利変動のリスクを軽減しています。金利水準は変動金利タイプと比べるとやや高めですが、金利上昇の影響を緩和できる点はメリットと言えるでしょう。

また、変動金利タイプと同じく、8疾病保障が含まれている団体信用生命保険へ加入できます。団信保険料は無料になっていますので、金利の低さを考えると見返りの大きな備えになるでしょう。

長期固定金利タイプ

長期固定金利タイプは、15年以上~35年以下で借り入れる住宅ローンです。いわゆるフラット35ですが金利は1.10%からとなっており、他の銀行と比べると低めの金利設定になっています。

特徴としては、借り入れ額が住宅購入額の90%を超えるかどうかで金利が変わることが挙げられます。借り入れ額が住宅購入額の90%以内に収まる方が、金利が低くなってお得です。

フラット35なら長期間に渡って金利が変動することが無いため、安定した返済プランを組みたい人に向いていると言えるでしょう。

フラット35は独自性あふれるサービスあり!

楽天銀行のフラット35は、他の銀行よりもお得なサービスが盛り込まれています。そのため、楽天銀行の住宅ローンにおける主力と呼べるでしょう。

まず、融資事務手数料の安さが挙げられます。一般的な銀行のフラット35だと融資事務手数料は借り入れ額の2.16%が相場です。

しかし、楽天銀行のフラット35なら、融資事務手数料が借り入れ額の1.08%で済みます。借り入れ額が大きくなるほど融資事務手数料の負担が増えてしまいますので、この点から楽天銀行のフラット35を選ぶユーザーが増えています。

次に、楽天銀行のフラット35は、団体信用生命保険に加入しなくても借り入れることができます。基本的に住宅ローンは団体信用生命保険への加入が必須ですが、楽天銀行のフラット35なら非加入でも借り入れられます。

そのため、個人で備えの手厚い生命保険に加入しているなら、団体信用生命保険に加入せずにフラット35を利用してみると良いでしょう。

また、金利面の優遇措置が多いことも特徴です。融資事務手数料は楽天銀行を返済口座に指定することで、1.404%から1.08%へ引き下げられます。さらに、団体信用生命保険へ加入しなければ、所定の金利から0.2%低くなります。

フラット35を検討している人であれば、まずは楽天銀行のプラン内容をチェックしてみると良いでしょう。

フラット35Sならさらにお得な金利に!

楽天銀行には、フラット35よりもさらにお得なフラット35Sが用意されています。適用条件は省エネ性・耐震性に優れた住宅の取得となっており、所定の審査を通過することでフラット35Sの融資が受けられる仕組みです。

金利の優遇はフラット35から、0.25%引き下げられます。ただし、金利引き下げ期間は当初10年間および5年間に限定されます。

引き下げ期間の違いは金利プランによって変わります。この金利プランは借り入れ額が住宅購入日の90%以内に収まっているかどうかで異なりますので、なるべく自己資金を用意してから住宅ローンの借り入れに臨みましょう。

フリーダイヤルやスカイプで気軽に相談できる

楽天銀行はネット専業銀行ですので、店舗や窓口では相談が行えません。その代わりにフリーダイヤルによる相談窓口を設けています。応対時間は年末年始以外の毎日9時~17時となっていますので、平日は仕事で忙しい人でも相談できます。

また、どうしても対面で相談したい人には、スカイプを使った相談をおすすめします。スカイプなら担当者と顔を合わせながら相談できますので、対面相談をしている感覚とほとんど変わりません。

応対時間は9時~22時と少し長めになっているため、平日の仕事終わりからでも相談できます。ただし、スカイプによる対面相談は完全予約制なので、事前にホームページから申し込みを済ませておきましょう。

楽天スーパーポイントと連動したサービスが充実!

楽天銀行の住宅ローンは、楽天スーパーポイントと連動したサービスを展開しています。例えば、住宅ローンの相談によるポイントプレゼントや、住宅ローンの申し込みによるポイント付与があります。

また、楽天銀行を返済口座に指定することで、毎月のサービスポイントが付いてきます。この他にも楽天銀行を返済口座にすると受けられるサービスが多いため、住宅ローンを申し込む際は一緒に楽天銀行の口座を開設しておくと良いでしょう。

住宅ローンの審査について

住宅ローンの審査基準は銀行ごとにまちまちです。したがって、住宅ローンを検討しているなら、事前に審査基準について下調べをしておくと良いでしょう。

そこで、楽天銀行の住宅ローンの利用条件ですが、詳細は以下のとおりです。

  • 満20歳以上~65歳6ヶ月未満、完済時年齢満80歳未満
  • 前年度400万円以上の年収及び所得
  • 住友生命保険相互会社の団信加入ができること
  • 日本国籍もしくは永住権を持っている

これらが、楽天銀行の住宅ローンに申し込むための条件です。

他の銀行と比べると、やや審査基準は緩めに感じられます。しかし、年収400万円以上が条件となっており、返済能力に関しては厳密に審査している印象です。

また、必須条件ではありませんが、楽天銀行を返済口座に指定すると様々な特典があります。そのため、住宅ローンに申し込む際は一緒に口座開設を行っておくと良いでしょう。

楽天銀行の住宅ローンの審査期間はどれくらい?

楽天銀行に限らず、住宅ローンは審査にそれなりの日数が掛かります。楽天銀行ではネット申し込みと書類郵送に手順が分かれていて審査日数が把握しにくいため、あらかじめ流れを把握しておきましょう。

そこで、楽天銀行の住宅ローンの審査期間についてまとめてみました。

  • 事前審査(仮審査)の結果まで:2~10日程度
  • 本審査の結果まで:3~7日程度

このように、最短では5日~最長17日が審査にかかる日数です。基本的に住宅ローンの審査は最短日数で終わることが少ないため、2週間程度を目安に考えておくと良いでしょう。

また、審査を通過した後の契約に14~21日程度かかるため、申し込みから融資実行までは3週間~1ヶ月半ほどをスケジュールとしてみておいてください。

審査申し込み時に必要な書類は?

楽天銀行の住宅ローンへ申し込む際は、審査に必要な書類を送付することになります。漏れがあると二度手間になってしまうので、しっかりと準備を済ませておきましょう。

そこで、楽天銀行の住宅ローンに必要な書類は以下のとおりです。

本人確認書類

運転免許証、パスポート、健康保険証など

収入に関する資料

源泉徴収票、住民税課税証明書、住民税課税決定通知書、確定申告書の控え、所得税の納税証明書

物件に関する書類

不動産売買契約書、重要事項説明書、不動産登記簿謄本または登記簿抄本など)

その他

借り入れ明細(返済予定表と毎月の返済額が分かる書類)


注意点としては、収入証明書類は直近2年分が必要なことです。源泉徴収票なども直近2年分を発行してもらう必要があるため、手元に無い場合は忘れずに会社へ伝えておきましょう。

また、物件に関する書類は、物件の種類によって必要書類が若干異なります。特に物件購入とリフォームを同時に行う場合は、リフォーム前の物件写真などが必要になるため、申し込み時にしっかり確認しておきましょう。

おすすめな人と注意点

楽天銀行の住宅ローンがどのような人に向いているのか解説します。自分のニーズとメリットが合致していると感じるなら、楽天銀行の住宅ローンを検討してみると良いでしょう。

また、楽天銀行の住宅ローンに関する注意点もまとめてみました。こちらも申し込みの前に目を通しておき、銀行選びの参考にしてみてください。

楽天銀行がおすすめな人

下記の項目が当てはまる人には、楽天銀行の住宅ローンがおすすめです。
自分の希望条件にあてはまっているかどうか確かめてみましょう。

  • 事務手数料などのコストを抑えたい人
  • 保障範囲の広い団体信用生命保険に加入したい人
  • 省エネ性・耐震性に優れた住宅の購入を考えている人
  • フラット35を前提に銀行選びをしたい人
  • 楽天銀行や楽天市場を日常的に使用している人

楽天銀行の住宅ローンの注意点

楽天銀行の住宅ローンに関する注意点をまとめてみました。実際に楽天銀行の住宅ローンを申し込む前に、注意点を把握しておきましょう。

まず、楽天銀行はネット専業なので、窓口などの対面相談ができません。フリーダイヤルやスカイプによる相談でカバーしていますが、実際に対面で相談できる銀行に比べるとやや不安を残してしまいます。

住宅ローンは一生に一度の買い物でもありますので、じっくり相談したい人は楽天銀行のようなネット専業銀行よりも店舗型銀行を選んだ方が良いでしょう。

また、楽天銀行の最大のウリであるフラット35にも注意点があります。それは、団体信用生命保険への加入が任意になっていることです。

基本的に住宅ローンは団体信用生命保険への加入が必須ですが、フラット35では任意扱いになっています。そのため、団体信用生命保険への加入状況によって、返済する金利が変動します。

楽天銀行のフラット35は金利が低く設定されているのが特徴ですが、これは団体信用生命保険料を含まない金利が表示されています。金利面を優先するなら保険料をカットすべきかもしれませんが、有事の備えを考えると団体信用生命保険は加入しておくべきです。

楽天銀行のフラット35は最安金利というイメージですが、実際は団体信用生命保険の加入によって金利が上乗せされてしまうことを覚えておきましょう。

楽天銀行の住宅ローンの評判と口コミ

楽天銀行の住宅ローンを視野に入れているなら、実際に利用した人の口コミをチェックしておきましょう。ここでは色々な意見を集めてみましたので、参考にしてみてください。

良い評価の口コミ

●融資事務手数料が安いのがいいところ。むしろ普通の銀行は何であんな高いのか疑問に感じるほど。返済額の圧縮を考えても楽天銀行がベストだと思う。

●住宅ローンの申し込みだけで楽天ポイントが貰えました。実際に融資を受けて返済をしている最中もポイントが貯まるし、ちょっとしたお得感があります。

●団信の保障が手厚いのは高評価。保険料もかからないし、いざという時の備えになる。ただ、自分で生命保険や医療保険に入っている人なら必要ないかも。

中立的な口コミ

●スカイプで相談できるのはネット銀行の弱点を上手くカバーできてると思う。しかし、対面相談できる銀行に比べると安心面では劣る気がする。

●フラット35のイメージが強いせいか、他のプランが霞んで見えてしまいます。実際は他のプランも悪くはないので、ちょっと損をしている感じがしますね。

●楽天銀行と連動したサービス面は魅力的。その反面、普段から楽天をあまり使わない人にとっては恩恵が少なく感じられるのかもしれない。

低評価の口コミ

●住宅ローンの契約と一緒に楽天銀行を開設したのですが、毎日のようにメールが送られてきて困っています。本当に必要なメールだけを送るようにして欲しいですね。

●楽天銀行以外を返済口座にすると金利が高くなるのはどうかと思う。ホームページに書かれている金利より高くなるなら、もっと分かりやすく表記するべき。

●楽天銀行だけではなくネット銀行は対面相談が無いので、安心して住宅ローンが申し込めません。やっぱり担当の人と良く話し合って決めたいと思うので、店舗型の銀行を選ぶつもりです。

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