三井住友銀行の住宅ローンの金利や審査の評判と口コミ 

三井住友銀行

※この記事の内容は平成29年11月現在の情報です。

今回は3大メガバンクのひとつ、三井住友銀行の住宅ローンを解説します。大手銀行ならではの安心感があり、手堅い住宅ローンを組みたい人におすすめです。

審査基準や口コミについてもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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三井住友銀行について

SMBCの略称でおなじみの三井住友銀行は、三井住友フィナンシャルグループ傘下の都市銀行です。三井住友信託銀行と混同されがちですが、運営元が三井トラストグループで全く異なる銀行です。資本提携や内部交流もありませんので、同じ三井住友の冠名を持っていても業務上の関連はありません。

設立は2001年で、旧住友銀行とさくら銀行が合併して誕生しました。住友グループと三井グループの旧財閥系が合併したことで話題を集めました。その後、2002年からは持株運営会社である三井住友フィナンシャルグループが設立されています。

国内の店舗は440ヶ所で、日本の銀行ではトップクラスの規模を誇ります。海外にも20ヶ所弱の拠点を設けており、グローバルな経営を実現しています。

インターネットバンキングであるSMBCダイレクトを利用することにより、SMBCポイントバックと呼ばれる各種サービスが付帯します。条件を満たすことによって、ATM手数料や振り込み手数料が無料になるサービスが受けられます。

住宅ローンに関しては、他の銀行には見られない追加保障が特徴です。金利負担はあるものの、得られる保障の大きさを考えれば付帯する価値は十分あります。将来の不安を軽減しながら住宅ローンを組みたいのであれば、三井住友銀行を検討してみると良いでしょう。

住宅ローンの特徴

三井住友銀行の住宅ローンには様々な特徴があります。なかでも独自の保障システムは充実しており、長期に渡る返済期間を考えている人をカバーしてくれます。

そこで、三井住友銀行の住宅ローンの特徴は下記のとおりです。

  • 全国をカバーする店舗ネットワークで相談しやすい
  • 住宅ローンの金利タイプは3種類
  • 8大疾病保障を追加できる
  • 共働き夫婦向きの連生団体信用生命保険がある
  • 自然災害に対する特約を付帯できる

全国をカバーする店舗ネットワークで相談しやすい

三井住友銀行は全国に440店舗を構えており、相談のしやすさはトップクラスです。住宅ローンについて店頭で相談したい際にぴったりで、慎重に住宅ローンの内容を検討したい人にも向いています。

三井住友銀行の住宅ローンは特約内容が豊富なので、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら選びたい人も、店頭の相談を活用してみると良いでしょう。

住宅ローンの金利タイプは3種類

三井住友銀行では「変動金利型」「固定金利特約型」「超長期固定金利型」の3種類です。それぞれ金利の引き下げ幅が異なり返済額も変わってくるので、しっかりと違いを把握しておきましょう。

変動金利型

変動金利型は、最も金利が低く設定されている住宅ローンプランです。固定期間なしの変動金利型であれば、金利0.625%~になります。さらに、住宅ローン審査申込アプリから申し込むと、金利が0.05%引き下げられる特典があります。

金利の見直しは年2回行われます。そのため、金利変動の影響を受けやすいことに注意が必要です。なお、固定金利期間は「2・3・5・10年」の4種類あり、固定金利期間が短いほど金利が低くなることが特徴です。

固定金利特約型

固定金利特約型は、借り入れ当初の固定期間を5年もしくは10年に設定するプランです。固定期間5年なら0.8%、10年なら1.05%になります。

固定期間終了後の金利は0.8%ほど上がってしまいますが、借り入れ当初の金利負担を軽減できるのは大きなメリットです。返済額や返済期間によっても異なりますが、金利変動の影響を緩和できるのもポイントと言えるでしょう。

超長期固定金利型

超長期固定金利型は、借り入れから完済まで金利が変動しないプランです。フラット35型の住宅ローンなので、金利変動の影響を受けずに住宅ローンの返済が行えます。

金利は「10~15年以内」「15年~20年以内」「20年~35年以内」の借り入れ期間に応じて変動する仕組みです。借り入れ期間が短いほど金利は低くなり、10~15年以内なら金利1.5%に設定されています。

将来的な金利上昇にも備えられるため、長期間の返済を安定して行いたい人に向いている住宅ローンプランです。

8大疾病保障を追加できる

三井住友銀行の住宅ローンには、8大疾病保障を追加できます。保険料として金利に0.3%上乗せされますが、保障内容の大きさを考えれば検討の余地はあるでしょう。

主な保障内容としては、がんと診断された時点で住宅ローン残高が0円になります。急性心筋梗塞や脳卒中は、診断後に労働制限や後遺障害が生じて60日以上が経過すると、住宅ローン残高が0円になります。その他の疾病については、就業不能状態が30日を超えた時点で毎月の返済額が12ヶ月保障され、その後13ヶ月目以降も就業不能状態が継続した場合は住宅ローン残高が0円になります。

また、8大疾病保障に金利を0.1%上乗せすると、日常のケガ・病気保障特約を付加できます。保障内容は就業不能状態が30日続くと毎月の返済額が最大12ヶ月保障され、その後13ヶ月目からは住宅ローン残高が0円になります。

さらに、8大疾病保障に日常のケガ・病気特約を付加すると、無料で奥さま保障特約が付いてきます。保障内容は契約者の女性配偶者が女性特有のがんと診断されると、100万円の一時金が支払われます。

このように、金利の上乗せはあるものの、保障内容は幅広く設定されています。三井住友銀行の団体信用生命保険は死亡保障のみなので、いざという時の備えが欲しい人は特約を検討しておきましょう。

共働き夫婦向きの連生団体信用生命保険がある

三井住友銀行の住宅ローンには、夫婦のいずれかに万が一の事態が生じた際に保障されるクロスサポート(連生団体信用生命保険)があります。債務者が夫婦のどちらかの場合だけではなく、ペアローンを組んだ場合も保障対象になります。

保障内容は、夫婦のいずれかが死亡もしくは高度障害状態になった時です。その時点から住宅ローン残高が0円になるため、不測の事態が起きた際でも返済の不安はありません。

保険料は金利に0.18%上乗せされます。借り入れ額にもよりますが、保障内容と保険料のバランスが良いため、配偶者がいる人なら検討してみる価値はあるでしょう。

自然災害に対する特約を付帯できる

三井住友銀行の住宅ローンでは、自然災害に備えられる特約が2種類用意されています。どちらも天災による自宅被害をカバーできる点が特徴です。

まず、自然災害時返済一部免除特約は、金利に0.1%上乗せすることで最大24回分の返済が免除されます。免除の条件は被災の程度により異なり、半壊なら返済6回分、大規模半壊なら返済12回分、全壊なら返済24回分が免除される仕組みです。被害が大きくなりがちな地震だけではなく、豪雨や台風などの被災も免除対象になります。

次に、自然災害時返済一部免除特約の残高保証型は、地震・噴火・津波により全壊の被害を受けた際に、住宅ローン残高の50%が免除されます。保険料は金利に0.5%上乗せされますが、保障内容が手厚くなっているところがポイントです。ただし、被災対象が限られているため、居住している地域によっては必要性が低くなる保障と言えます。

火災保険や地震保険では保障額に限度があるため、天災の不安を軽減したいのであれば特約を付加しておきましょう。

住宅ローンの審査について

三井住友銀行には、住宅ローンを借り入れるための審査基準があります。ネット銀行と比べると多少厳しい基準となっているため、事前に審査について下調べしておくと良いでしょう。

そこで、三井住友銀行の住宅ローンの利用基準は以下のとおりです。

  • 満20歳以上~満70歳未満および完済時年齢80歳未満
  • 三井住友銀行が指定する団体信用生命保険に加入できる
  • 日本国籍もしくは永住権を持っている
  • 最低3年以上の勤続年数

明確に示されている審査基準は以上になります。

年収に関する基準はありませんが、およそ年収300万円以上が目安になります。勤務形態についても、正社員や公務員が優遇されており、派遣社員や契約社員では借り入れが難しいのも注意点です。

また、三井住友銀行は他のメガバンク同様に、スコアリングと呼ばれるシステムで審査を行っています。スコアリングとは、年収・勤務先・勤続年数・借り入れ希望額などを点数にして評価するシステムで、所定の点数をクリアすれば融資が実行されます。

そのため、一部上場企業の正社員や公務員ほど借り入れしやすく、非上場企業の派遣社員などは審査の通過が難しくなる傾向にあります。

三井住友銀行の住宅ローンの審査期間はどれくらい?

住宅ローンは審査から結果通知まで日数がかかってしまいます。融資実行まではそれなりの期間がかかるため、あらかじめ余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。

そこで、三井住友銀行の住宅ローンの審査日数は下記のとおりです。

  • 事前審査(仮審査)の結果まで:2~7日程度
  • 本審査の結果まで:7~14日程度

三井住友銀行の住宅ローンは、インターネットから事前審査が申し込めます。最短で2営業日で結果が分かるため、借り入れできるかどうか調べたい時にも活用できます。

本審査は2週間前後が目安ですが、場合によっては1ヶ月弱かかることがあります。そのため、融資実行までは1ヶ月~1ヶ月半ほどを見越しておくと良いでしょう。

審査申し込み時に必要な書類は?

三井住友銀行の住宅ローンを申し込む際の必要書類をまとめてみました。審査時に必須となる書類ですので、あらかじめ用意しておきましょう。

そこで、審査に必要な書類は以下になります。

  • 本人確認資料(運転免許証、パスポートなど)
  • 年収確認資料(源泉徴収票、納税証明書など)
  • 物件資料(不動産売買契約書、重要事項説明書など)

大まかな必要書類は上記のとおりです。店頭で審査に申し込む際には、どのような書類が必要になるのか、あらかじめ窓口で聞いておくと良いでしょう。

おすすめな人と注意点

三井住友銀行の住宅ローンがおすすめな人をまとめてみました。注意点も解説していますので、実際に申し込む前にチェックしておきましょう。

三井住友銀行がおすすめな人

下記の項目が当てはまるなら、三井住友銀行の住宅ローンがおすすめです。メリットや特徴を把握しておいて、自分のニーズに合致しているか確かめてみてください。

  • 信頼できるメガバンクの住宅ローンを組みたい人
  • 一部上場企業の正社員や公務員など勤務実績が十分な人
  • 夫婦両方に住宅ローン保障を追加したい人
  • 天災による被害の不安を軽減したい人
  • 店頭で担当者と相談しながら住宅ローンを組みたい人

三井住友銀行の住宅ローンの注意点

三井住友銀行の住宅ローンに関しての注意点としては、8大疾病保障における年齢ごとの保障内容の違いが挙げられます。保障内容の違いは20~46歳未満と46~56歳未満によって異なります。

最大の違いとなっているのは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の保障内容です。20~46歳ではがんと診断された時点で住宅ローン残高0円、急性心筋梗塞および脳卒中は60日間の労働制限もしくは後遺障害が継続で住宅ローン残高が0円になります。

対して、46歳~56歳だと全ての疾病に対して、就業不能と診断されてから最大12ヶ月の返済免除が行われ、その後13ヶ月目まで就業不能状態が継続すると住宅ローン残高が0円になります。

保険料となる金利上乗せは年齢にかかわらず0.3%なので、保障内容の違いは保険料とのバランスに差を生んでしまいます。そのため、住宅ローンを借り入れる年齢によっては、特約の付加についてしっかり見極める必要があるでしょう。

また、審査にスコアリングを用いているため、申し込み者のステイタスによって審査の通過が大きく左右されてしまいます。特に転職して間もない人や年収に不安がある人だと、三井住友銀行の住宅ローンを借り入れるのは難しいかもしれません。

スコアリングはメガバンクに共通した審査基準ですが、やや生活水準を問われる部分があります。一部上場企業の正社員や公務員が優遇される傾向がありますので、その点をクリアできないようなら、他の銀行の住宅ローンを検討してみるのも良いでしょう。

三井住友銀行の住宅ローンの評判と口コミ

三井住友銀行の住宅ローンを実際に利用した人の口コミを集めてみました。自分に向いている住宅ローンか確かめるためにも、ユーザーから寄せられた口コミに目を通しておきましょう。

良い評価の口コミ

●メガバンクならではの安心感が三井住友銀行を選んだ一番の理由。ネット銀行も悪くは無いけど、長期間のローンを組むなら信頼性を大事にしたいと思う。

●夫婦共働きなので、クロスサポートがある三井住友銀行にしました。他の銀行には無い保障で、将来の不安を払拭しながら住宅ローンを返済できると思います。

●災害に対する保障を付けられるのがメリットだと思います。最近は地震の被害も増えてますし、いざという時の保障は安心に繋がりますね。

中立的な口コミ

●付けられる特約は多いが、どれも保険料がかかってしまうのがネック。無料の保障がもう少し充実していれば決め手になったと思うし残念に感じる。

●ネットからも申し込めるが、店頭で相談する方がスムーズだと思う。証明書のアップロードとかは面倒だし、ネット専業銀行以外なら窓口の方が絶対に早い。

●病気の保障が年齢ごとに違うのがちょっと気になる。高齢になるほど病気のリスクが高くなるから仕方ないのかもしれないけど、もう少し平等感を出して欲しかった。

低評価の口コミ

●派遣社員や契約社員にとっては絶望的な審査基準。収入が安定している人ほど優遇されるのは分かるけど、今の時代には合っていない気がする。

●変動金利型を選んでも、それほど金利が低いわけではありませんし、どうしても三井住友銀行にこだわるほどの魅力は感じられないです。

●特約の保障と保険料のバランスが悪すぎる。災害保障で金利0.5%上乗せするなら、火災保険で特約を組む方が断然お得だと思う。

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