※この記事の内容は平成29年11月現在の情報です。
日本最大の地方銀行である横浜銀行の住宅ローンについて解説します。横浜銀行の住宅ローンには様々なプランが用意されており、それぞれ特徴やメリットが異なります。
さらに、審査基準や口コミについてもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 【目次】横浜銀行の住宅ローン
横浜銀行について
横浜銀行は、日本最大の地方銀行で総資産額はトップクラスです。2016年には東日本銀行と経営統合しており、さらなる地盤の強化を果たしています。
前身である横浜興信銀行の設立は1920年で、古い歴史を持つ銀行のひとつです。戦前期からの様々な銀行との合併を経て、1957年に現在の体制が完成しました。
国内に200弱の支店を展開していますが、主要エリアは本店を構える神奈川県が中心です。特に小田急沿線には各駅に直営ATMを設置するなど、地域密着型の営業方針を採用しています。
住宅ローンはバリエーションが豊富で、借り手のニーズに合わせたプランが揃っています。それぞれ特徴が異なるため、自分に最適なプランを探してみましょう。
住宅ローンの特徴
横浜銀行の住宅ローンの特徴について調べてみました。プランによってメリットが異なるので、自分に向いた住宅ローンを探している人はしっかり下調べしておきましょう。
そこで、横浜銀行の住宅ローンの特徴は以下のとおりです。
- 住宅ローンセンターでじっくり相談できる
- 金利タイプはの基本は4種類
- 3種類の疾病保障から自由に選べる
- クラブオフの特典が自動で付いてくる
- 女性専用の住宅ローンが利用できる
住宅ローンセンターでじっくり相談できる
横浜銀行は神奈川県内に17ヶ所、都内に3ヶ所の住宅ローンセンターを開設しています。営業時間は平日午前9時~午後3時と日曜日午前10時30分~午後4時となっているため、平日仕事の人でも便利に相談できます。
住宅ローンセンターでは新規の借り入れだけではなく、借り換えの相談も受け付けています。そのため、金利負担も含めて、借り換えでどの程度の差額が生じるのか相談してみると良いでしょう。
住宅ローンセンターでスムーズに相談したいのであれば、事前に予約しておくと便利です。コールセンターからも予約を受け付けていますので、相談の際はあらかじめ予約を済ませておきましょう。
金利タイプはの基本は4種類
横浜銀行の住宅ローンの金利タイプは「変動金利型」「固定金利指定型」「固定金利型」「超長期固定金利型」の4種類です。それぞれ適用金利や借り入れ条件が異なりますので、内容を十分把握しておきましょう。
変動金利型
変動金利型は、金利の引き下げ幅が大きいプランです。適用金利は0.6%~となっており、金利負担を減らしたプランを検討している人に向いています。
金利の見直しは半年に1回行われますが、返済額は5年間一定です。さらに、6年目から返済額が変更になる場合でも、1.25倍ルールが適用されてるため、前回の返済額の1.25倍を上回ることはありません。
低金利の恩恵を受けられるプランですので、返済期間や借り入れ額を踏まえてシミュレートしてみると良いでしょう。
固定金利指定型
固定金利指定型は、変動金利型をベースとしつつ、指定した期間は金利が変動しないプランです。指定できる期間は「3・5・10年」の3種類です。
固定期間が短いほど適用金利は低くなり、3年固定なら0.725%~になります。10年固定でも金利は0.925%~ですので、金利変動のリスクを減らしたい人に向いています。
固定期間終了後は、変動金利型への移行や再度固定期間の設定ができます。そのため、固定期間が終わった時の金利状況に応じて、最適なプラン選択を行うようにしましょう。
固定金利型
固定金利型は、借り入れ当初の金利が完済まで適用されるプランです。そのため、安定した長期返済プランを組みたい人におすすめです。
固定金利型の返済期間は15年と20年が基本になります。最長20年の返済期間になりますので、10~20年の間で設定することもできます。
適用金利は1.35%~です。返済期間により金利は変動する仕組みで、返済期間が短いほど金利が低くなります。
金利の影響を抑えた住宅ローンプランですので、借り入れ当初に総返済額を確定したい人にも向いています。
超長期固定金利型
超長期固定金利型は、20~35年の長期間借り入れを基本にしているプランです。最長35年まで金利が固定されるため、金利変動のリスクを抑えることができます。
適用金利は35年で1.8%~です。固定金利型と同じく、借り入れ時に総返済額が確定できるメリットがあります。
借り入れ当初の金利が完済まで適用されるため、20年以上の返済期間を考えている人は検討してみると良いでしょう。
3種類の疾病保障から自由に選べる
横浜銀行の住宅ローンは、基本の団体信用生命保険に各種特約を付加できます。特約の種類は「がん保障特約」「3大疾病保障特約」「8大疾病保障特約」の3種類です。
付加する特約の種類によって保障内容や対象が異なるため、自分に最適なものを選ぶようにしましょう。
がん保障特約
がん保障特約は、がんと診断された時点で住宅ローン残高が0円になる保障が付いています。基本となる団体信用生命保険では、死亡と高度障害のみが保障対象になっているため、がんに対する備えが欲しい人に向いている特約です。
がん保障特約には、ダブル入院保障がセットになっています。まず、ひとつめの入院保障として病気や怪我で入院した際に、最長3ヶ月間の返済額保障が受けられます。もうひとつの入院保障は、1日以上の入院をした場合に一時金として10万円が支払われます。
保険料は金利に0.2%上乗せされます。がん保障だけではなくダブル入院保障も付いています
が、返済額や借り入れ期間によって保険料が変動するため慎重に検討しましょう。
3大疾病保障特約
3大疾病保障特約は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞に対する保障が付いている特約です。がんは診断された時点で、脳卒中と急性心筋梗塞は後遺症や労働制限が60日以上継続した場合に、住宅ローン残高が0円になります。なお、保険料は金利に0.25%上乗せされます。
がん保障特約とは異なり入院保障はありませんが、3大疾病に対する保障内容は充実しています。もし、3大疾病に対する備えが欲しいのであれば、特約の追加を視野に入れてみるのも良いでしょう。
8大疾病保障特約
8大疾病保障特約では、3大疾病特約の保障内容に5大疾病に対する保障も追加しています。保障内容は5大疾病により労働不能状態が12ヶ月続いた場合に、住宅ローン残高が0円になります。
さらに、ダブル入院保障と奥さまがん保障が付いていることが特徴です。ダブル入院保障はがん保障特約と同じく、入院時の返済額保障と入院一時金が支払われます。奥さまがん保障では、女性の配偶者が初めて女性特有のがんと診断された場合に、一時金の対象となります。
保険料は金利上乗せ0.3%に設定されています。保障内容は充実していますが、借り入れ額や期間によっては、保険料と保障内容のバランスが崩れてしまう点に注意しましょう
クラブオフの特典が自動で付いてくる
横浜銀行の住宅ローンには、クラブオフの特典が自動付帯しています。クラブオフとは、様々な企業や団体との契約によって運営されている、法人会員制クラブです。幅広い施設やアミューズメントの優待が用意されており、社員の福利厚生や会員制団体のメンバー特典に利用されています。
横浜銀行が提携しているクラブオフの特典は、レストランの割引クーポンやホテルの優待制度など多彩なジャンルが揃っています。個人向きの優待内容だけではなく、ファミリーで楽しめる施設が多いことも特徴です。
クラブオフが適用されるのは住宅ローン借り入れの翌々月1日からですが、様々な優待特典が受けられるので活用してみると良いでしょう。
女性専用の住宅ローンが利用できる
横浜銀行の住宅ローンには、女性専用住宅ローンのロング・エスコートが用意されています。基本的な内容は他のプランと変わりませんが、ロング・エスコートにはクラブオフの専用特典が追加されています。
特典内容は、レストランやホテルの価格優待の他に、家事代行や育児サービスなどです。女性向きのサービスが豊富に揃っているため、上手に活用してみると良いでしょう。
住宅ローンの審査について
横浜銀行の住宅ローンに申し込む際は、所定の利用基準があります。銀行の審査を通過するために必要な基準となりますので、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。
横浜銀行の住宅ローンの利用基準は以下になります。
- 満20歳以上および完済時年齢82歳未満
- 横浜銀行が指定する団体信用生命保険に加入できる
- 日本国籍もしくは永住権を持っている
- 保証会社の保証が受けられる
これらが主な利用基準です。
年収面に関する基準ですが、変動金利型などのプランでは表記されていません。しかし、超長期固定金利型では、前年度税込年収400万円以上と明記されています。つまり、プランによって利用基準が若干異なってくるため、注意が必要です。
また、雇用形態や勤続年数も利用基準に含まれていませんが、保証会社の審査を受けるためには相応の実績が必要になります。一般的な保証会社の基準としては、正社員で勤続3年以上が望ましいとされています。
審査結果によって適用金利が変わることもありますので、利用基準と審査結果に関して不明点があれば事前に相談しておきましょう。
横浜銀行の住宅ローンの審査期間はどれくらい?
住宅ローンは事前審査から本審査終了まで、ある程度の期間が必要です。そのため、あらかじめ審査の流れや日数について把握しておくと良いでしょう。
そこで、横浜銀行の住宅ローンの審査日数は以下のとおりです。
- 事前審査(仮審査)の結果まで:3~7日程度
- 本審査の結果まで:7~21日程度
横浜銀行の住宅ローンは、店頭とネットの両方で事前審査を受け付けています。どちらも審査に必要な書類を送付後、3~7日程度で結果が通知されます。
本審査も同様の手順で進めていき、問題が無ければ借り入れ契約が成立します。全ての手順が終わるまでおよそ1ヶ月~1ヶ月半程度ですが、銀行の混雑状況によっては審査期間が延びてしまう可能性があります。
特に4月など銀行の繁忙期は審査が混雑していることが多いため、申し込みの時期によっては融資実行までの期間を長めに見積もっておきましょう。
審査申し込み時に必要な書類は?
横浜銀行の住宅ローン申し込みに必要な書類をまとめてみました。申し込む前に必要書類を揃えておき、不備が無いように準備しておきましょう。
審査の必要書類は下記になります。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、住民票など)
- 年収確認書類(源泉徴収票、住民税決定通知書、確定申告書、納税証明書など)
- 物件確認資料(不動産登記簿謄本、売買契約書、重要事項説明書など)
基本的な必要書類はこのとおりですが、借り入れ目的によって揃えるべき書類が異なってきます。特に借り換えの場合は返済予定表や返済状況が分かる書類が必要になりますので、申し込みの際に確認しておきましょう。
おすすめな人と注意点
横浜銀行の住宅ローンがおすすめな人を解説します。特徴やメリットを上手く活かすためにも、横浜銀行の住宅ローンが自分に向いているか確認しておきましょう。
また、横浜銀行の住宅ローンの注意点もまとめてみました。申し込んでから後悔しないためにも、あらかじめ注意すべき点について把握しておいてください。
横浜銀行がおすすめな人
下記の項目が当てはまるようなら、横浜銀行の住宅ローンがおすすめです。他の銀行の住宅ローンと比較して選ぶ際にも、これらの項目をチェックしておくと良いでしょう。
- 住宅ローンについて店頭で相談したい人
- 普段から横浜銀行を使っている人
- 様々な疾病保障を追加したい人
- クラブオフの特典を活用したい人
- 女性専用プランを探している人
横浜銀行の住宅ローンの注意点
横浜銀行の住宅ローンの注意点としては、やや対象となるユーザー層が狭いことです。横浜銀行は日本最大の地方銀行ですが、神奈川県や東京都にしか店舗がありません。そのため、首都圏に住んでいる人以外は、横浜銀行の住宅ローンは向いていないでしょう。
さらに、横浜銀行を給与振り込み口座に指定していないと、金利引き下げが適用されないことも難点です。つまり、横浜銀行が日常的なメインバンクの人以外は、住宅ローンの借り入れにやや不向きです。
また、疾病保障特約は保険料とのバランスに注意が必要です。最近はネット銀行を中心に無料で疾病保障特約を追加している住宅ローンが増えています。対して、横浜銀行では、どの疾病保障特約も金利上乗せが発生します。
保障内容は他の銀行に見劣りしない充実ぶりですが、保険料の上乗せ額を考えるとややバランスが悪いイメージがあります。さらに横浜銀行の疾病保障特約は、金利上乗せタイプの保険料システムのみなので、借り入れ額や期間によっては割高になってしまうでしょう。
住宅ローンに万が一の備えを設けておくことは大切ですが、保険料と保障内容のバランスには十分注意してください。
横浜銀行の住宅ローンの評判と口コミ
横浜銀行の住宅ローンについての口コミを調べてみました。申し込む前に口コミの内容を確かめておいて、自分に向いている住宅ローンかどうかの判断材料にしてみましょう。
良い評価の口コミ
●神奈川県民なので、住宅ローンは地元の横浜銀行にした。大手銀行よりも親近感があって、安心して借りられるのが決め手になった。
●クラブオフの特典は意外と使い道が多くて助かっています。クラブオフはアメックスにも付いているサービスなので、プレミア感があるのもいいですね。
●がん保障に入院保障がセットになっているのが良い。保険料は少し高く感じるが、保障範囲の広さを考えれば妥当な額だと思う。
中立的な口コミ
●金利引き下げキャンペーンがあるのだが、意外と条件が厳しい。普段から横浜銀行を使っている人じゃないと、金利引き下げ対象にならないと思う。
●女性専用プランがあるのはいいのですが、メリットが少ない気がします。金利や借り入れ条件は他のプランと変わらないので、もう少し差別化が欲しいところです。
●店舗が神奈川県内に集中しているので、他の地域に住んでいる人は使いにくい銀行だと思う。神奈川県以外に住んでいる人で横浜銀行を借り入れ先に選ぶことは無いとは思うが、完全に地元民専用のイメージ。
低評価の口コミ
●保証料と事務手数料が必要だし、少し割高に感じる。これならネット銀行の住宅ローンの方が総返済額は抑えられる気がする。
●ネットからも審査は受けられるが、ネット専用のプランが無いのは疑問点です。ネット申し込みにメリットが無いので、あまりネットから申し込もうとは思わないですね。
●疾病保障の保険料バランスが悪いと思った。最近は疾病保障が無料付帯の銀行が多いので、わざわざ保険料を払ってまで追加する意味は無いと思う。
住宅ローンのおすすめの銀行
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