豊富な貸し出し実績を持つりそな銀行の住宅ローンについて解説します。
まず最初にりそな銀行がおすすめな人を以下にまとめたので、自分が該当するのかどうかチェックしてみてください!
- 住宅ローンの審査で年収面に不安がある人
- 派遣社員や契約社員で住宅ローンを申し込みたい人
- 病気や怪我の保障を充実させたい人
- 女性専用の住宅ローンを考えている人
- 低い金利の住宅ローンへ借り換えたい人
りそな銀行は他と異なる特徴やメリットを備えているため、上記に該当しない人でも比較しておくことをおすすめします。
審査基準や実際に借りた人の口コミについてもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
りそな銀行について
りそな銀行は、りそなホールディングスの中核を成す都市銀行です。同じグループに埼玉りそな銀行や関西みらい銀行、みなと銀行などがあります。
りそな銀行の前身は旧野村財閥系の大和銀行と、旧貯蓄銀行だったあさひ銀行です。
両行の合併によりりそな銀行となりましたが、一時期は信託部門のみりそな信託銀行として分社化されていました。
その後、2009年には再統合されて、りそな銀行にて信託併営が行われています。
りそな銀行は貸出金の85%が個人や中小企業向け、預金の60%以上が個人で占められるという特徴があります。
いわばリテール(一般消費者向き)業務を中心としている銀行で、他のメガバンクと比べると利益率が高いと言われています。
リテール業務に力を入れていることから、窓口の営業時間が17時までと長めなことも特徴です。
他の銀行の窓口業務が15時なことと比べると、顧客中心の営業方針になっています。
店頭での住宅ローン相談も受け付けているので、分からないことがあれば足を運んでみましょう。
住宅ローンの特徴
りそな銀行の住宅ローンについての特徴を調べてみました。
実際に申し込む前に特徴を把握しておいて、自分にとって十分なメリットがあるかどうか見極めておきましょう。
りそな銀行の住宅ローンの特徴は下記のとおりです。
- 専門の担当者と店頭で相談できる
- 住宅ローンの金利タイプは5種類
- 借り換えプランは業界屈指の低金利!
- 豊富な保障特約を追加できる
- 女性専用の住宅ローンプランがある
専門の担当者と店頭で相談できる
りそな銀行は全国の支店だけではなく、専門の担当者に相談できるセブンデイズプラザを開設しています。
セブンデイズプラザは首都圏と近畿地方の主要都市に配置されており、住宅ローンなどの相談を受け付けています。
セブンデイズプラザは土日も営業を行っているため、平日は仕事の人でも便利に相談できます。
店舗によっては年中無休のところもありますので、普段忙しい人でも気軽に足を運べるでしょう。
予約優先制となっているので、事前に予約しておくとスムーズに相談できます。
インターネットからも予約を受け付けているため、セブンデイズプラザで相談したい際にはインターネットの来店予約を済ませておきましょう。
住宅ローンの金利タイプは5種類
りそな銀行の住宅ローンは、
- ずーっとお得!全期間型
- はじめがお得!当初型
- 超長期(全期間)固定金利型
- フラット35
- エコ関連ローン
の5種類です。
借り入れ条件の違いなどでそれぞれ派生プランはありますが、大別すると以上の5種類になります。
適用金利や固定期間の違いによって返済額が変動しますので、自分に向いたプランをしっかりと吟味するようにしましょう。
ずーっとお得!全期間型
ずーっとお得!全期間型は変動金利タイプの住宅ローンで、完済までの全期間金利が店頭金利より引き下げられます。
引き下げ幅は全期間変わらず、変動から最大20年固定まで選択することができます。
注意点としては、融資手数料型と保証料一括前払い型の2種類があり、金利の引き下げ幅が変わることです。
融資手数料型の方が金利の引き下げ幅が大きく、保証料一括前払い型よりも金利が低くなります。
ずーっとお得!全期間型は完済までの全期間で金利引き下げ幅が同じになりますが、金利変動による店頭金利高騰のリスクが生じます。
低金利基調が続けば返済額が抑えられるため、返済途中のプラン変更や借り換えなどを見据えて住宅ローンを組みたい人におすすめです。
はじめがお得!当初型
はじめがお得!当初型は、借り入れから一定期間の店頭金利からの引き下げ幅が大きい住宅ローンプランです。
固定期間は「2・3・5・7・10・15・20年」の7種類で、固定期間が短いほど金利引き下げ幅が大きくなります。
ただし、固定期間終了後は金利の引き下げ幅が少なくなってしまいます。
固定期間中と比べると金利差が生じますので、返済プランは慎重に組み立てておきましょう。
はじめがお得!当初型なら、もし急激な金利上昇が起きても一定期間は安定した返済額に抑えられるメリットがあります。
そのため、子どもが成長するまでの間など、借り入れからしならくの間は安定した返済プランを立てたい人におすすめです。
超長期(全期間)固定金利型
超長期(全期間)固定金利型は、借り入れから完済まで金利が変動しない住宅ローンプランです。
借り入れ期間によって金利は変動しますが、最大で35年まで固定金利にすることができます。
このプランでは保証料が必要で、支払い方法は融資手数料型と金利上乗せ型の2種類です。
融資手数料型の場合は店頭金利からさらに金利が引き下げとなり、金利上乗せ型を選んだ場合は、店頭金利に上乗せされた金利で計算されます。
金利変動のリスクを抑えて住宅ローンが組めますので、20年以上の返済期間を考えている人におすすめです。
フラット35
フラット35は最長35年の長期固定金利の住宅ローンプランです。他の銀行でも取り扱いが多く、かつては住宅ローンの代名詞とも呼ばれていました。
借り入れ期間が20年未満の方が金利は低くなり、年数が長くなればなるほど金利は高くなります。
フラット35の融資比率は90%までですが、「りそなフラットON」や「すまい・るパッケージ」の併用により、住宅購入資金の100%融資を受けることもできます。
フラット35は長期間安定した金利で住宅ローンを返済できるため、安定したプランを優先したい人におすすめです。
エコ関連ローン
エコ関連ローンは、以下のどちらかの条件をクリアしている場合に利用できるプランです。
- 東京電力の電力供給を受け、さらにエコキュートとIHクッキングヒーターの2設備を備えていること
- 埼玉県ガス協会会員のガス事業所から供給を受け、一定の条件を満たしていること
この条件を満たしていれば、店頭教示金利よりもさらにお得な金利で住宅ローンを利用することができます。
期間は変動から最大20年の固定まで選択でき、年数が短いほど金利は低くなります。
省エネ住宅を建てた人だけのお得なプランなので、該当する場合は一度検討してみることがおすすめです。
借り換えプランは業界屈指の低金利!
りそな銀行の住宅ローンが注目を集めている理由として、借り換えプランが低金利に設定されているためです。
特にWEB申込限定プラン(変動金利・全期間型)を利用することで、他の銀行と比べてもかなり低い金利設定になっています。
店頭受付の場合は金利が高くなってしまいますが、口頭で「Web申し込み限定プランを見ました」と伝えるだけでも金利はお得にしてもらえます。
ただし、借り換えの場合は融資手数料や保証料などの各種手数料が必要となります。
借り入れの金額や金利状況などによっては、負担が軽減できない可能性もあるので慎重に検討しましょう。
豊富な保障特約を追加できる
りそな銀行の住宅ローンには、団体信用生命保険に特約を付加できます。
用意されているのは「3大疾病保障特約」と「団信革命(特定状態保障特約)」の2種類です。
まず、3大疾病保障特約は、がん・急性心筋梗塞・脳卒中への保障が追加されます。
がんの診断が確定された時と、急性心筋梗塞および脳卒中により60日以上の就業不能が続いた際に、住宅ローン残高が0円になります。
次に団信革命の保障内容ですが、3大疾病保障だけではなく16の身体障害状態と要介護状態になった場合の保障が追加されます。
16の身体障害状態は細かく分かれており、例えば腎臓病で透析療法が必要になったケースなど、日常生活に支障が生じる身体障害に対して保障が適用されます。
保険料については、3大疾病保障特約が金利0.25%上乗せ、団信革命が金利0.3%上乗せとなっています。
また、病気や怪我で就業できない状態が続いた場合の保障として、住宅ローン返済支援保険も用意されています。
保障内容は、病気や怪我による就業不能状態が30日を超えた際に、最長3年間まで毎月の返済額が保険金として支払われます。
天災危険補償特約が付いているので、地震や津波などの天災が原因の怪我で就業不能になった際も保障対象になります。
その他にも、健康上の理由で通常の団信革命に加入できない人のためのワイド団信や、住宅ローン専用火災保険など、様々な保障特約が用意されています。
充実した保証が各種用意されているので、誰でも安心して住宅ローンを利用できる環境が整っています。
また、充実した保障内容だけではなく、保険料の団体割引が受けられることも特徴です。
一般加入と比べると20%の割引が受けられるため、長期間の契約が必須となる火災保険では大きなメリットになるでしょう。
女性専用の住宅ローンプランがある
りそな銀行には、女性専用の住宅ローン「凛next」が用意されています。
様々な特典が付いているため、これから住宅ローンを借り入れる女性にとっては大きなメリットになるでしょう。
凛nextは、完済まで金利や返済額が変わらないフラット35と同じ内容のプランとなります。
借り入れは15年以上35年以内まで選択することができ、20年以内と21年以上で金利が分かれています。
大きな特徴としては、他の住宅ローンと比較して手数料が安いという点です。
ローン保証料が不要となり、さらに繰上返済手数料が無料になります。
また融資手数料も一般のフラット35よりもお得になっているので、手数料に関してはかなりお得です。
また、一般的な機構団体信用生命保険に加えて、ローン返済支援保険に無料で加入することができたり、3代疾病保障特約もお得に加入することができるなど、嬉しいサービスが満載です。
女性専用の住宅ローンは他の銀行でも見られますが、りそな銀行の女性専用住宅ローンは多彩なメリットが揃っています。
特に保障面の充実は安心感にも繋がりますので、女性なら検討してみる価値はあるでしょう。
住宅ローンの審査について
りそな銀行の住宅ローンに申し込む際は、所定の審査基準を満たす必要ががあります。
都市銀行の審査基準はやや厳しいため、事前に把握しておくと良いでしょう。りそな銀行の主な住宅ローンの利用基準は以下になります。
- 満20歳以上~満70歳未満および完済時年齢80歳未満
- りそな銀行が指定する団体信用生命保険に加入できる
- 日本国籍もしくは永住権を持っている
- 前年の税込み年収が100万円以上
- 給与所得者は勤続1年以上、給与所得者以外は勤続および営業年数が3年以上
これらの基準を満たすことが必要になります。
特筆すべき点としては、りそな銀行は都市銀行ながら雇用形態を問わないことで、契約社員や派遣社員の人でも審査に臨むことができます。
また、審査に必要な年収が100万円以上という点も、他の銀行と比べるとハードルが低めです。
ただし、契約社員の場合は年収が8割程度で計算されてしまう場合もありますので、100万円ギリギリの年収額だと審査通過が厳しくなってしまいます。
総合的にりそな銀行の審査基準はやや緩めで、より幅広いユーザー層に向けて住宅ローンを貸し出しています。
そのため、他の銀行で審査基準が満たせなかった人は、りそな銀行の住宅ローンを視野に入れてみると良いでしょう。
りそな銀行の住宅ローンの審査期間はどれくらい?
住宅ローンの申し込みは、審査を経てから融資が実行されます。
そのため、審査にかかる日数を把握しておかないと、融資までの細かなスケジュールが立てられません。
スムーズな住宅ローンの契約を行うためにも、審査期間について確かめておきましょう。
りそな銀行の住宅ローンは、事前審査から最短2週間で借り入れができます。
ただし、審査方法や内容によっては審査に時間がかかる場合があるので、1か月程度は余裕をもって見ておくことがおすすめです。
事前審査は店頭だけでなくWeb申し込みもできます。
Web申し込みなら24時間いつでも簡易の審査を申し込みできるので、忙しい人でも安心です。
正式審査の申し込みは、店舗、または郵送で対応してもらえます。
審査が通った後の契約手続きもWebで済ませられるので、店舗に出向くことなく住宅ローンの借り入れができます。
もちろん、Webや郵送での手続きの場合も、専門の担当者にきちんと相談ができるので、安心して利用することができます。
審査申し込み時に必要な書類は?
住宅ローンに申し込む際の必要書類をまとめてみました。
申し込み条件によって必要な書類が変わってきますので、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。
審査の際に必要な書類は以下のとおりです。
- 本人確認資料(運転免許証、健康保険証、住民票など)
- 年収確認書類(源泉徴収票、住民税決定通知書、課税証明書など)
- 物件資料(土地登記簿謄本、売買契約書、重要事項説明書など)
- 連帯保証人の本人確認資料(運転免許証、健康保険証など)
また他に借り入れがある場合や、借り換えの場合は以下の書類も必要となります。
- 借入中の償還予定表(写)または残高証明書
- 借入中の返済口座通帳1年分
他の銀行と同じく、公的な書類がいくつか必要になります。
中には、法務局や市町区村役場で取り寄せる書類もありますので、審査を受ける際は早めに用意しておきましょう。
おすすめな人と注意点
りそな銀行の住宅ローンがおすすめな人をまとめてみました。メリットに繋がる部分も多いため、申し込みの前にチェックしてみてください。
また、りそな銀行の住宅ローンの注意点も解説しています。
借り入れる前に把握しておくべき点になりますので、しっかりと目を通してみてください。
りそな銀行がおすすめな人
下記に挙げた項目に当てはまる人は、りそな銀行の住宅ローンがおすすめです。
他の銀行と比較にも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 住宅ローンの審査で年収面に不安がある人
- 派遣社員や契約社員で住宅ローンを申し込みたい人
- 病気や怪我の保障を充実させたい人
- 女性専用の住宅ローンを考えている人
- 低い金利の住宅ローンへ借り換えたい人
りそな銀行の住宅ローンの注意点
りそな銀行の住宅ローンの注意点としては、保証料がやや高めという点です。
店頭表示金利は低めに設定されていても、保証料として金利が上乗せされてしまうことで、他銀行より金利が高くなってしまう場合があります。
利用する場合は、店頭表示金利だけを見て決めるのではなく、総合的に金利が何%になるかを確認してから検討する必要があります。
また、りそな銀行の住宅ローンプランは種類が豊富で分かりにくいところも注意すべき点です。
それぞれのプランで細かく条件が変わってくるので、どこがどう違うのか理解するのに苦労します。
例えば、当初型のプランでは、期間ごとに金利の引き下げ幅が変わります。
最初はお得な低金利から始まりますが、期間が過ぎると金利が上がってしまいます。
その上がり幅も固定年数によって細かく分かれているので、いつ、どれくらい金利が変わるのかというのをきちんと確認しておかなければ、後々大変なことになってしまいます。
契約した後に後悔してしまわないためにも、それぞれのプランをしっかりと確認しておくことが大切です。
りそな銀行の住宅ローンの評判と口コミ
実際にりそな銀行の住宅ローンを利用している人の口コミを調べてみました。口コミの内容を確認してみて、銀行選びの際に役立ててみましょう。
良い評価の口コミ
●女性専用の住宅ローンはメリットが大きく感じます。万が一の保障が無料で付いてきますので、女性が住宅ローンを組む際でも安心できますね。
●年収の利用基準が低いのは、申し込みやすさを感じる。不景気が続いているし、年収の基準額は他の銀行ももっと下げるべき。
●りそなポイントがこつこつ貯まるのは嬉しい点です。住宅ローンだと長期間の返済になりますから、トータルで貯まるポイントは意外と大きいです。
中立的な口コミ
●借り換えの金利が低いのは良いことだが、ネット申し込み限定なのはいまいち。ネットが苦手な人が損をするのはちょっと考えものだと思う。
●専門のローンプラザがあるので、安心して住宅ローンの相談ができます。ただ、関東と関西以外の人はローンプラザが遠いので不便に感じるかもしれません。
●融資手数料が少し高く感じる。その分金利が低くなっているのだが、借り換えの際は良く考えないと損をするかも。
低評価の口コミ
●審査期間が少し長い。事前審査は1週間程度と書かれていたが、実際は10日くらいかかった。大手なのだからもっとスムーズに対応して欲しい。
●保障特約の保険料が高い。他の銀行だと無料で付いているような保障内容なのに、金利が上乗せされるのは割高感がある。
●住宅ローンのプランが多すぎて分かりにくい。ホームページの説明文も小さい文字で書かれているし、住宅ローンを初めて借りる自分には難しく感じる。
住宅ローンのおすすめの銀行
SBIマネープラザ(所属銀行:住信SBIネット銀行)
SBIマネープラザは金利が低いにも関わらず、保障が充実しているのが特徴です。一部繰上返済の手数料は何度でも0円。返済額は1円からでOKな点も魅力です。
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万が一に備えて保障を充実させたい人や、住宅ローンの相談を直接窓口で行いたい人におすすめです。