ミックスローンのメリット、デメリット、おすすめの人

ミックスローンのメリット、デメリット、おすすめの人

住宅ローンを契約する際に、変動金利と固定金利のどちらを選ぶかで悩む方も多いのではないでしょうか。そんな方は「ミックスローン」も選択肢に加えてみるのも方法のひとつです。

ただし、あまり耳にしたこともないし、そもそもミックスローンとは何?と思う方もいるかもしれません。今回は、ミックスローンの概要をはじめ、メリットやデメリットなども一緒に知っていきましょう。

ミックスローンとは?

住宅ローンを契約する際は、変動金利や固定金利のいずれかから選ぶのが一般的です。それに対し、変動金利や固定金利などといった複数の金利タイプを選んで住宅ローンを契約するのがミックスローンです。

変動金利と固定金利による、ハイブリッドな住宅ローンと言えばわかりやすいのではないでしょうか。

金利をどう組み合わせるのか?や比率については、契約者側で自由に決められます。

たとえば、3,000万円の借り入れをするにあたり、そのうちの2,000万円は固定金利にして、残りの1,000万円は変動金利にすることもできるのです。

変動金利にも固定金利もメリットにデメリットがあります。日本国内の経済状況が今後どう代わるのかも不透明な部分ですし、どの金利を選ぶかで将来的に負担が大きくなってしまうなんてことも考えられます。

そこで、ミックスローンを選び複数の金利タイプを組み合わせることは、金利変動のリスクを分散できるとも言えるのではないでしょうか。

それでは、ミックスローンがどんな住宅ローンなのかが何となくわかったところで、メリットやデメリットなどの選ぶ際にポイントとなる部分も解説していきましょう。

ミックスローンのメリット

住宅ローンを利用していて、最も大きな不安となるのが金利の部分ではないでしょうか。

そこで、ミックスローンを利用することによる最大のメリットは、「金利上昇に対する不安をおさえられる部分」とも言えるでしょう。

バブル期の頃を振り返ってみると、変動金利が8%程度に達したことがあります。現在の見本国内の経済状況を見ると、そこまで急激に上がることはなさそうですが、住宅ローンは返済期間が20年~30年以上の長期間にわたって続くものです。今すぐではなくとも先のことはわかりませんし、金利が上昇するリスクは避けて通れません。

それに対して固定金利を選択した場合は、今後日本国内の経済状況がどう変化しようが契約時の金利がそのまま適用されます。金利が上昇することへの不安がないので、一見安定しているようにも見えるかもしれません。

しかし、低金利が長期間継続された場合は、支払うべき利息がかなり大きなものになってしまいます。

そこでミックスローンを選ぶことで、ちょうど変動金利と固定金利の中間になるということです。金利が変動することへのリスクがゼロになるわけではありませんが、変動金利を選んだ場合と比べてリスクは低く済ませることができます。

また、このまま低金利が続いたとしても、結果として変動金利よりは利息を多く支払うことになりますが、固定金利を選んだ場合よりも支払い金額はおさえることができます。

ミックスローンを選ぶことによって、金利面で最も損をすることは避けられます。リスクを抱えることを苦手とする方も多い中で、ミックスローンはそんな方に適した住宅ローンと言えそうです。

メリットを活かすための方法

ミックスローンのメリットを活かすための方法として、繰り上げ返済を積極的に行うことが有効とされています。

変動金利分の繰り上げ返済を行うことによって、金利上昇による返済金額増加のリスク軽減を避けることができます。また、固定金利分の繰り上げ返済を行う場合は、支払うべき利息をおさえることができます。

変動金利と固定金利をどれだけ組み合わせるのかにもよりますが、金利上昇による返済金額増加のリスクを避けたいのでしたら、固定金利の割合を増やすことが得策です。

もし、変動金利の恩恵を受けることに重点を置きたい方ですと、変動金利の割合を増やすようになりますが、その場合は金利上昇のリスクも覚悟しないとなりません。そこで、リスクをどこまで許容できるのか?について、事前に明確にしておくといいでしょう。

ミックスローンのデメリット

ミックスローンのデメリットとして挙げられるポイントが以下の4点です。

毎月の返済金額が高くなる

ミックスローンでは、変動金利と固定金利の2つを契約することになります。よって、変動金利だけを契約するときよりも毎月の返済金額はどうしても高くなってしまいます。

金利変動によるリスクは避けられるが恩恵も受けにくい

ミックスローンでは金利上昇によるリスクを避けることができますが、その反面として金利面の恩恵を受けにくくもなります。

今後、低金利が継続するようであれば、変動金利のみで契約をした方と比べて、利息を軽減させることのメリットに差が出ることでしょう。

諸費用が高い

ミックスローンとは、変動金利と固定金利を組み合わせた住宅ローンです。これは、2つのローン契約を成立させるということになります。

たとえば固定金利で3,000万円の借り入れであれば、3,000万円の契約が1つのみです。これを変動金利で1,500万円、固定金利で1,500万円と分けることによって、1,500万円の住宅ローン契約が2つ存在することになります。

そのため、抵当権の設定も2つに分けて行いますし、それに伴う印紙代や抵当権設定費用も2倍かかってしまうのです。

諸費用の違いはおよそ5~10万円程度となるのが一般的ですが、あらかじめこの増加分も理解した上でシミュレーションを進めなければいけません。

同じ金融機関内にて契約を行わないといけない

金利面の条件ですが、変動金利はネット銀行が有利だったり、固定金利ですとメガバンクが有利だったりと。住宅ローンを取り扱っている金融機関では、特徴もさまざまです。

そこで問題となってくるのが、ミックスローンを契約する場合、「変動金利は〇〇銀行で固定金利は△△銀行」のような異なる金融機関での契約はできないということです。

一般的に変動金利も固定金利もどちらも金利設定が低いという金融機関を探すのは困難です。変動金利が有利なネット銀行でミックスローンを契約した場合、固定金利はメガバンクよりも割高になるなんてこともあるでしょう。

もしミックスローンを選ぶ場合は、この点もデメリットとして知っておいてください。

ミックスローンがおすすめできるのはこんな方

色々と複雑さのあるミックスローンですが、おすすめできるのは主に以下のような方となるでしょう。

夫婦共働きなどの場合

夫婦共働きで、それぞれの名義でローン契約をしようと考えている場合など、ミックスローンを選択肢する方法があります。

妻は変動金利で10年の返済期間、夫が固定金利で20年の返済期間のような設定をすることによって、子どもの教育費がピークの時期になる前にローンを1つ完済する計画なども立てられるでしょう。

どちらかのローンの繰り上げ返済がいつでも行える貯蓄がある場合

変動金利か固定金利の二択からすぐに決めなくても、どちらかの住宅ローンをいつでも繰り上げ返済できるだけの貯蓄があれば考える必要がないということです。

臨機応変に動くことができるので、あえて結論を出すことに急ぐ必要がないということですね。

一定期間経過後に金銭面で余裕ができる場合

子どもの教育費で一定期間は家計に余裕がないけれど、その時期さえ乗り越えれば安定しそうだという方にもおすすめと言えます。

住宅関連にかかる費用に続いてお金がかかるのが子どもの教育費とされています。子どもが成長することによって教育費がかからなくなることが見えているのであれば、住宅ローンの金利変動による負担増にも対応しやすくなるでしょう。

また、これまでに教育費にかかっていたお金を積極的に繰り上げ返済にまわすことで、総返済額を減らすことにもつながります。

ミックスローンで固定金利と変動金利のそれぞれを選択することによって、金利上昇による不安をおさえられたり、将来的な家計の計画が立てやすくなったりもするでしょう。

ただし、契約が2つになることや、諸費用が高いなどとのデメリットもあります。すべての家庭に適した住宅ローンとは言えませんが、特徴を理解した上で慎重に検討をしてみるといいでしょう。