ろうきんの住宅ローンの金利や審査の評判と口コミ

ろうきん

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※この記事の内容は平成29年11月現在の情報です。

住宅ローンを比較する際は、それぞれの銀行の特徴をしっかりと理解することが大切です。そこで、今回はろうきんの住宅ローンを解説します。

ろうきんは全国それぞれの地域に存在しますが、ここでは労金の中で最も規模が大きい中央ろうきん(中央労働金庫)について取り上げます。他の地域の労働金庫も住宅ローンの内容はほぼ同じですので、他の銀行と住宅ローンプランを比較する際でも問題ありません。

審査についての解説や実際にろうきんの住宅ローンを利用した人の口コミもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

【目次】ろうきんの住宅ローン
  1. ろうきんについて
  2. 住宅ローンの特徴
    1. ろうきんの会員なら様々な面で優遇される
    2. 主な金利プランは4種類
    3. 選べる2種類の団体信用生命保険
    4. 繰り上げ返済の手数料が無料
  3. 住宅ローンの審査について
    1. ろうきんの住宅ローンの審査期間はどれくらい?
    2. 審査申し込み時に必要な書類は?
  4. おすすめな人と注意点
    1. ろうきんがおすすめな人
    2. ろうきんの住宅ローンの注意点
  5. ろうきんの住宅ローンの評判と口コミ

ろうきんについて

ろうきんは、労働組合や生活協同組合が会員となっている非営利組織の銀行です。かつては会員のみしか利用できませんでしたが、現在では規定が緩和されて会員以外でも様々な取引ができるようになりました。

ろうきんは全国47都道府県に設置されていたのですが、1990年代の金融自由化と業界再編成の流れを受けて、近隣エリアごとの合併が進められました。その結果、現在では全国13金庫に集約されています。

特徴として挙げられるのは、ろうきんが会員のために運営されている銀行という点です。そのため、住宅ローンをはじめとする各種ローンにおいて、会員に対する金利優遇が設けられています。

非会員の人でもろうきんは利用できますが、会員であればよりお得なローンプランが利用できます。もし、ろうきんの会員で住宅ローンを検討しているなら、金利の優遇を上手に活用してみると良いでしょう。

住宅ローンの特徴

ろうきんの住宅ローンの特徴やメリットをまとめてみました。実際に申し込む前にろうきんの住宅ローンについて理解しておけば、他の銀行との比較にも役立つでしょう。

そこで、ろうきんの住宅ローンの特徴は以下のとおりです。

  • ろうきんの会員なら様々な面で優遇される
  • 主な金利プランは4種類
  • 選べる2種類の団体信用生命保険
  • 繰り上げ返済の手数料が無料

ろうきんの会員なら様々な面で優遇される

ろうきんの会員であれば、住宅ローンを利用した際に様々な優遇が受けられます。まず、会員の人だと金利面で優遇されます。例えば、変動金利型なら会員の人は0.625%ですが、非会員の人は0.775%です。住宅ローンは借り入れ額が大きく金利負担が大きくなるため、会員の人であればメリットが大きくなるでしょう。

また、会員であれば、住宅ローンを借り入れる際の事務手数料や保証料の割引が受けられます。保証料は会員と非会員を比べると、最大で40%ほどの差が生まれます。事務手数料については、会員であれば10,800円(税込)ですが、非会員だと32,400円です。

このように、会員と非会員を比べてみると優遇される面が多岐に渡るため、職場が労働組合や生協に加盟している人なら住宅ローンを借り入れる際に様々なメリットが得られます。

主な金利プランは4種類

ろうきんの住宅ローンの金利プランは「変動金利型」「固定金利特約型」「LooF10(上限金利特約型10年)」「全期間固定金利型」の4種類です。

それぞれの金利プランによって特徴が異なるので、違いを把握しておきましょう。

変動金利型

変動金利型は、金利が低く設定されているプランです。会員であれば金利0.625%~(非会員は金利0.775%~)となっています。半年に1回金利を見直すため金利変動のリスクを受けやすくなりますが、現在の低金利基調なら返済額の圧縮が行えます。

ろうきんの変動金利型には125%ルールが適用されており、5年ごとの返済額再計算の際に金利が上昇していても返済額は125%までに収まります。対して、金利が下がった場合は、返済額ではなく返済期間が短縮されます。

借り入れ時に返済総額が確定しないデメリットはありますが、現在の低金利状態を上手に活かすなら変動金利型が良いでしょう。

固定金利特約型

固定金利特約型は、借り入れ当初から任意の期間は金利が固定されるプランです。固定金利期間は「3・5・10・20年」の4通りから選べます。

会員であれば金利0.7%~(非会員は0.85%~)です。固定期間が終了すると金利の見直しが行われますが、期間内の返済総額を借り入れ当初に確定できるのはメリットと言えるでしょう。

注意点としては、借り入れ当初に選択した固定期間は、自動更新されることです。つまり、最初に3年の固定期間を選んだ場合は、自分で変更手続きを行わないと再び3年の固定期間が設定されてしまいます。そのため、金利動向に応じて固定期間を選び直したい場合は、自動更新を解除して任意の固定期間を選択し直しましょう。

LooF10(上限金利特約型10年)

LooF10は、変動金利を基本としつつ、特約期間内は金利上限が設けられているプランです。金利の見直しは半年ごとに行われますが、特約期間内であれば上限金利を超えることは無いので金利上昇のリスクを緩和できます。

金利は会員なら1.05%~(非会員は1.2%~)です。変動金利型と比べるとやや金利は高めですが、上限金利が設けられているので返済額に対する不安が軽減できます。

今後10年間の金利市場がどのように変動するか先行きが分かりませんので、金利上昇に備えたいのであればLooF10を検討してみると良いでしょう。

全期間固定金利型

全期間固定金利型は、借り入れから完済まで金利が変動しないプランです。そのため、借り入れ当初に返済総額を把握できるメリットがあります。

金利は1.4%(非会員は1.55%)です。最大で35年まで金利変動なしで借り入れられるため、安心感の面では最も優れているプランです。

選べる2種類の団体信用生命保険

ろうきんの住宅ローンには、団体信用生命保険が付帯しています。そのため、死亡や高度障害など万が一の事態に備えられますが、より手厚い保障が欲しい場合は任意のプランを追加できます。

まず、共働き世帯など夫婦が連帯債務者の場合は、夫婦連生団信を付加できます。夫婦連生団信は、夫婦どちらかに不測の事態が起こった際に、その時点の住宅ローン残高が0円になります。保険料として金利0.1%が上乗せされますが、保障の大きさを考えると検討する余地はあるでしょう。

また、幅広い保障範囲が必要な人向けに、オールマイティ保障型団信が用意されています。追加された保障内容は通常の団信に3大疾病保障と傷害特約です。3大疾病保障は、がんなら診断された時点、急性心筋梗塞と脳卒中は診断から60日以上の就業不能が続いた時点で、住宅ローン残高が0円になります。

オールマイティ保障型団信の保険料は金利に0.3%上乗せされます。借り入れ額によっては保険料と保障内容のバランスが崩れてしまいますので、契約の際にしっかりと支払う保険料総額を計算しておきましょう。

繰り上げ返済の手数料が無料

ろうきんの住宅ローンは、窓口・インターネットバンキングのどちらでも、繰り上げ返済の手数料が無料です。一般的な銀行ではインターネットバンキングの繰り上げ返済の手数料が無料でも、窓口対応は有料になっていることが多いため、この点はろうきんならではのメリットと言えるでしょう。

また、ろうきんでは、変動金利型と全期間固定金利型の全額繰り上げ返済手数料も格安に設定されています。3年以内の全額繰り上げ返済なら3,240円、5年以内なら2,160円です。

このように、全額繰り上げ返済手数料も他の銀行より割安感がありますので、積極的に繰り上げ返済を行っていきたい人なら、ろうきんの住宅ローンを視野に入れておくと良いでしょう。

住宅ローンの審査について

ろうきんの住宅ローンは独自の審査基準があります。そのため、住宅ローンに申し込む際には審査のポイントを抑えておきましょう。

ろうきんの住宅ローンの利用条件は下記のとおりです。

  • 申し込み時年齢が20歳以上、完済時年齢満76歳未満
  • 同一勤務先に1年以上勤務している
  • 安定継続した年収が150万円以上ある
  • 日本国籍もしくは永住権を持っている
  • ろうきんが指定する団体信用生命保険へ加入できる

以上が、ろうきんの住宅ローンの利用条件です。

1年以上の勤務実績と年収150万円が主なボーダーラインで、比較的幅広い層が対象になる住宅ローンです。勤務実績は同一職種の転職であれば考慮してもらえるため、1年未満の勤続年数の場合は相談してみましょう。

また、ろうきん会員であれば、審査が通りやすくなることも特徴です。金利面の優遇も受けられますので、ろうきん会員の人であれば検討してみてください。

ろうきんの住宅ローンの審査期間はどれくらい?

住宅ローンは審査から契約までそれなりの日数がかかります。審査期間は混雑状況によっても変化しますが、大まかな必要日数を把握しておくとスケジュールが立てやすくなります。

ろうきんの住宅ローンの審査日数については以下のとおりです。

  • 事前審査(仮審査)の結果まで:7~14日程度
  • 本審査の結果まで:10~21日程度

ろうきんの審査にかかる日数はやや長めと言われています。店頭で確認作業を行うだけではなく、保証会社とのやり取りも含まれるためです。

そのため、目安としては申し込みから融資実行までは1ヶ月~1ヶ月半ほどです。ベテランの担当者であれば手続きがスムーズに進む可能性もありますが、その場合でも1ヶ月以内が限度になります。

住宅ローンを申し込む際は審査にかかる日数を踏まえておき、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。

審査申し込み時に必要な書類は?

ろうきんの住宅ローンへ申し込む際は、必要書類を揃えたうえで審査を受けることになります。もし必要書類に漏れがあると審査が進まないため、あらかじめ詳細を確認しておきましょう。

そこで、ろうきんの住宅ローンの必要書類は下記になります。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • 収入確認資料(給与証明書、源泉徴収票、住民税課税証明書、住民税決定通知書など)
  • 物件に関する書類(明細地図、登記事項証明書、建築確認通知書、売買契約書、重要事項説明書など)

基本的な必要書類は他の銀行と変わりませんが、資金の用途によって必要な書類が変わってきます。例えば、所有する土地に家を新築する際とマンションの購入では、申し込み時に提出する書類が違います。

必要書類の詳細はホームページやパンフレットに記載されていますが、もし必要な書類について分からないことがあれば店頭で相談してみましょう。

おすすめな人と注意点

ろうきんの住宅ローンがおすすめな人を解説します。他の銀行と比べてどのような利点があるのか調べるためにも、ろうきんの住宅ローンのポイントを把握しておきましょう。

また、ろうきんの住宅ローンの注意点もまとめてみました。申し込みの前に注意点を把握しておくと、銀行選びの際にも役立ちます。

ろうきんがおすすめな人

下の項目が当てはまるようなら、ろうきんの住宅ローンがおすすめです。自分の希望条件と照らし合わせてみて、ろうきんの住宅ローンが向いているかどうか検討してみましょう。

  • 勤務先がろうきん会員の人
  • 共働き夫婦でお互いのリスクに備えたい人
  • 繰り上げ返済を積極的に利用したい人
  • 店頭でじっくり住宅ローンの相談をしたい人

ろうきんの住宅ローンの注意点

ろうきんの住宅ローンに関する注意点として挙げられるのは、3大疾病保障の保険料と保障内容のバランスの悪さです。得られる保障内容は他の銀行よりもやや劣る反面、支払う保険料は相場並みの金利上乗せ0.3%です。

つまり、保険料の高さに対して得られる保障内容と範囲が狭いため、それほど積極的に追加すべき保障ではありません。他の銀行では3大疾病保障までなら無料で付いてくるところもありますので、保障にウエイトを置いて住宅ローンを選ぶならろうきん以外を選択肢に入れてみるのも良いでしょう。

また、ろうきんは非会員の人にとって、あまりにもメリットが少ない住宅ローンです。金利・保証料・事務手数料など、あらゆる点で会員が優遇されているため、非会員の人にとっては損をしている感覚が強くなってしまいます。

しかし、ろうきん自体が会員への貢献を目的に設立されていますので、非会員へのメリットが少ないのは仕方ありません。そのため、ろうきん会員のメリットを活かせる人以外は、一般の銀行の住宅ローンから選ぶ方が無難です。

ろうきんの住宅ローンの評判と口コミ

実際にろうきんの住宅ローンを利用した人の口コミをまとめてみました。様々な意見が寄せられていますので、参考にしてみてください。

良い評価の口コミ

●労働組合に入っているので、住宅ローンがスムーズに借りられた。金利も最大引き下げになったし、満足できる条件で融資が受けられた。

●私は中央ろうきんでしたが、店頭で相談した担当者さんがすごく親切でした。最近はなんでもネット申し込みになっていますが、住宅ローンは店頭で申し込む方が安心ですね。

●ろうきん加盟者だと金利だけではなく保証料も安い。住宅ローンは保証料のウエイトが大きいので、融資を受ける銀行選びは重要だと思う。

中立的な口コミ

●金利プランがすっきりしていて分かりやすい。その分、他の銀行のように特徴的なプランがないのはちょっとしたデメリットかも。

●夫婦両方に安い保険料で保障を付けられるのはいいところだと思う。その反面、疾病保障は保険料の割にはいまいちな保障内容だと感じた。

●他の銀行よりも融資率100%でも借りやすいのがメリット。金利もそれほど割り増しされないが、申し込みの手順が面倒なのはイマイチだと思った。

低評価の口コミ

●会員が優遇される一方で、非会員だとメリットが少ない。特に自営業者にとっては全く縁がない銀行なのでは?

●3大疾病保障は割高なイメージしかありません。最近のネット銀行なら無料で付いてくるような保障なので、わざわざ保険料を払うのはもったいなく感じます。

●住宅ローン以外の申し込みも多いせいか、とにかく混んでいる印象しかない。審査にかかる日数も長いし、ろうきんに申し込むならある程度時間の覚悟は必要だと思う。

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